人に対する非難や怒りを減らす方法

 

なにが幸やら不幸やら

 

経験を積めば積むほどそう思います。

 

私たちって、失敗したときはいつまでもくよくよ振り返るけど、

成功したときって案外振り返らない。

 

だから、成功から学ぶことって意外と少ない。

 

成功も失敗もしっかり振り返ってみると、

成功したことの中には、

何かの失敗がたまたま功を奏して成功したということがかなりある。

 

例えば、好きな人にフラれたおかげで、

もっと素敵な人に出会えたとか。

 

誰かに割り込まれたせいで、

クジが当たったとか。

 

第一志望の学校に落ちたせいで、

本当にやりたいことをみつけたとか。

 

逆もある。

好きな人に告白されて幸せだと思っていたら、

DV彼氏(彼女)に豹変したとか。

 

信号が全部青で運がいいと思ったら、

スピード違反で捕まったとか。

 

第一志望の学校、会社に入れたのに、

レベルやプレッシャーについていけず、

結局辞めざるを得なくなったとか。

などなど。

 

結局、

なにが幸となるか不幸となるかは、

人生の最後まで分からないものです。

 

本当にそのことがわかってくるようになると、

怒ることも、人を非難することもなくなってきます。

 

だって、もしかしたら、

列に割り込んできたむかつく人のおかげで、

事故に合わなくて済むかもしれないんだから。

 

怒りを減らすには、確かに、

忍耐力や精神力をつける努力も必要です。

 

しかし、精神力で怒りを抑えようと思うなら、

一日3時間以上の坐禅や瞑想が必要です。

 

でも、もっと簡単な方法があります。

 

それは、

思考を成熟させることです。

 

思考を成熟させるというのは、

難しいことじゃなくて、

 

起きた現実に対する解釈を変えるということです。

 

それは、上で上げたように、

なにが幸となるか不幸となるか

という深い理解と、

もう一つ、

 

想像力です。

 

例えば、車の運転中に割り込んできた車両があっても、

もしかしたら家族に不幸があり、

必死で向かっているのかもしれない。

そんな風に想像力を働かせてみることです。

絶対そうじゃないとは言えないでしょ?

 

そう思えたら、

割り込んできた車の運転手にも、

「どうか事故なく無事に着きますように」と祈ることができます。

 

対人関係での怒りはもっと複雑かもしれません。

時に、相手の発言や行為に悪意を感じ、

怒りを覚えるかもしれません。

 

ただ、これだけは覚えておいてください。

 

人が攻撃的な発言や行為に出るのは、

あなたを傷つけるためではありません。

自分自身を守るためです。

 

なかには、

「この人なんでこんな性格なんだ」

と思う人もいると思います。

しかしその人は、あなたに対してそうなのではなく、

そういう性格でないと、

幼少期からの成長過程で自分を守ってこれなかったのです。

 

人に攻撃的な人ほど、

自分を守るためにただ必死なのです。

 

虫も動物も植物もそうです。

牙をむくのは、相手を傷つけるためではありません。

自分を守るためです。

 

そのことがわかってくると、

人を許せるようになってきます。

 

こちらの怒りの根源も結局、

自分自身の価値観や地位、

そういったものすべてを含む意味での

自分の存在を守るためのものです。

 

結局、相手は自分のことを傷つける気もなければ、

そんなことはできないのだということに気づけば、

相手の怒りなんてミュージカルみたいなものです。

 

怒りを抑えるには、

精神を鍛え上げるよりも、

思考を成熟させ、

合理的に考えるほうが簡単です。

 

 

 

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