2018年5月18日遍路日記
記事を書くのが久しぶりに
なってしまったので、
少し振り返ります。
前回は、23番札所「薬王寺」の前の「道の駅日和佐」から出発しました。次のお寺は24番札所「最御崎寺」ですが、この区間は80キロ弱あります。歩き遍路は一日30キロを目安に歩きますので、だいたい2~3日の行程になります。
そして、23番札所から24番札所の間で、徳島県から高知県へと変わります。念願だった海沿いを歩く遍路道もあります。
この辺から本格的に歩き遍路旅がスタートします。
長い長い国道の歩道をアベさんとひたすら歩く。
ルート66(アメリカの)ならぬルート55を発見!
ところどころ海沿いを歩くことが多くなってきた。
荷物が重たい…
心配だったキャリーのタイヤはまだまだ順調に動いています。
なんにもない海沿いの国道にヨガスタジオ発見!
こんなところなのに
たくさんの車が集まっていました。
こういう海の見える場所で
瞑想サロンを開きたい。
山の中でもいいけど。
写真には写っていませんが、
ここまではアベさんとずっと一緒です。
時には先に行ったり先に行かれたり、
歩調を合わせては話をしたり、
一人よりもずっと楽しく歩いた。
そんなアベさんとももうすぐお別れ。
ー休憩中ー
「アベさんは今日の宿どうするんですか?」
「いやそれが今日は決めてないんだ。だけど、昨日までの疲れが抜けないから、今日は宿に泊まろうと思うんだよね。今から電話してどこか予約するわ」
アベさん、持っている
ガイドブックに載っている
最寄りの宿に電話をする。
どこも営業してない…
「いや~、どこもつながらないわ。」
「え~、やっぱり、ガイドブックに載ってる宿って結構やってなかったりしますよね! 僕も焼山寺で宿探し苦労しました」
「ん~、どうしようかなぁ」
「アベさん、でも次の町を超えるとさらに10キロ近く歩くことになりますよ!」
「いや~、今日はさすがにきついなぁ」
「アベさん、僕もアベさんの宿探します!!」
余談ですが私、こういう調べごと得意なんです。以前、オーストラリアのシドニーに初めていった時、夜中に到着したことがありました。その時、空港から街へタクシーで行こうとしたら、空港の警備員さんに止められたんです。
「こんな時間に街へ行くより、朝が明けるのを空港で待った方がいいんじゃない?」
何かわからないけどとりあえず、
「ダイジョブダイジョウブ!!」みたいなこと言って、
忠告を無視して街に行きました。
街中に到着したのは夜中の12時過ぎ。
そこから宿を探そうと思ったのですが、
まったく土地勘も情報もありません。
タクシーで降りたところに
マクドナルドがあったので、
そこに入りWi-Fiを使って
ひたすら最寄りの宿を調べました。
だけど、どこも満室で
まったく泊まれるところがありません!!
もう、マックで夜を明かそうかとも
思ったのですが、
そのマック、
トイレを貸してくれなかったので
断念しました。
その日は運悪く
、街の大きなイベントと重なり、
宿がほとんど満室だったんです。
とにかくひたすら電話をかけまくること、
本当に100件近くかけたんじゃないでしょうか。
やっと見つかったところは1泊3万円。
しかも、見つけた時間はすで
に深夜3時を回っています。
朝までのたった数時間で3万…
まあ、緊急事態ということで
あきらめてそこに一泊しました。
そんな経験があってから、
宿探しは根性で何とかなる。
みたいに思っています。
アベさんの宿を探すために電話をかけること数件、
海陽町のあたりにいい宿を見つけました。
「アベさん、ありましたよ!ここ大丈夫そうです!」
電話を代わり、
アベさんが予約をする。
ー。
「いや~、ありがと! 助かったよ」
宿は休憩所から数キロ先、
遍路道沿いにあった。
そこまでご一緒し
アベさんと一緒に歩いた一日が
終わりを迎える。
「アベさん、ご一緒出来て本当に楽しかったです。結願するまでにはまた会えると思いますけど、それまで道中の安全を祈っていますね!」
「こちらこそありがとうね!人と歩くとペースが乱れて疲れるんじゃないかと思っていたけど、とても楽しかったよ! 一緒に歩けて良かった。また会うだろうけど、君も気をつけてね。」
ここからはまた一人で見る景色になる。
アベさんと別れてから、
数十メートル先の交差点。
道端に咲く花が印象的だった。
僕はここからあと8キロ先の
宍喰(ししくい)という場所を
目指します。
アベさんと話したことなんかを
思い出しながら一人で歩く。
この先にもきっと、
まだまだ素敵な出会いが待っているんだろうな。
日和佐からここまで
およそ30キロ。
まだまだ先は長い。
続く
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