最近では、
瞑想の姿勢も様々なものがあります。
しかし、本格的な瞑想を学ぶなら、
姿勢について
押さえておくべきポイントがあります。
それは、
背骨をしっかりと立てる
ことです。
禅宗のお寺で坐禅を組むと、
この点を特に注意されます。
仏教系の瞑想では、
特にこの点を数千年受け継いできています。
最近の、呼吸法や瞑想の中には、
背骨を立てずに、
背中を少し丸めているくらいのほうがよい
というところもあります。
しかしそれは本来のやり方ではなく、
ストレスを減らしたり、
疲れを癒したり、
といった簡単な瞑想で使われるものです。
近年では、どんな分野でも、
独自の理論を展開していく人がいます。
それは、瞑想に興味を持ってくれる人の
裾野を広げることはできます。しかし、
数千年の間、
命をかけて修行してきた人たちによって
磨かれてきた技法を
簡単に変えてしまうことには
疑問を持たなければなりません。
今は瞑想が商品化されています。
商品化とはどういうことかというと
瞑想を商品とした商売があるということです。
これは、悪いことではないのですが、
商売になると、当然、
お客様を増やすために商品を改良する。
他との差別化を打ち出す。
というように、
伝統的な瞑想が変わってしまうのです。
商品化されることによって、
瞑想という宗教臭いものが、
誰にでも受ける
ポップなものになるなど、
良い面もたくさんあります。
だけど、本質を無視して、
本当に大切なことが置き忘れられ、
技術ばかりが伝わっていくという
悪い面もあります。
そうすると結局は、
瞑想の持つ本当の力を
身に着けることができず、
瞑想自体が不要なものとして
衰退していってしまう。
そんなことにもなりかねません。
なので、そらいろ瞑想ラボでは、
伝統的な瞑想方法にこだわって、
人生を180度変える瞑想の力を
伝えていきたいと思います。
少し話がそれましたが、
瞑想の姿勢について
押さえておいていただきたい
ポイントとして
背骨をしっかり立てる
ということを覚えておいてください。
参考:
坐禅を教義の中心とする
「曹洞宗」という
仏教の宗派があります。
ここに
「いす坐禅のすすめ」
というページがあります。
ここでは「骨盤を立てる」という
表現をしていますが、
上半身の作り方の参考になると思います。
上半身が作れれば、
いすに座っていても、
坐禅を組んでいても、
正座をしていても、
瞑想をすることができます。
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