あなたが今、広大なトウモロコシ畑にいるとして、
ある人がこんなことを言ったら、
あなたはできますか?
このトウモロコシ畑を一度だけ通り抜けて、
一つだけトウモロコシをもぎ取っておいで。
そして、そのトウモロコシがその通り沿いにある一番大きなものだったら、
なんでも好きなものをあげよう。ただし、後戻りをしてはいけないよ。
そういわれたら多分、
なるべく一番大きなトウモロコシを選ぼうと
努力するはずです。
しかし多くの場合、もっと大きいのがあるかもしれないと
次から次に見送り、欲をかいているうちに、
トウモロコシはどんどん小さくなっていき、
トウモロコシ畑を抜けてしまうはずです。
これ、たまたま一番大きいのを手に入れることはあるかもしれませんが、
理論的には、一番大きいトウモロコシを選ぶことはできません。
なぜなら、一番大きいかどうかは、
トウモロコシ畑を通り抜けた後じゃないとわからないからです。
人生には様々な場面でこれと同じようなことが起こります。
もっといいものがあるんじゃないか、
もっといいものがあるんじゃないかと思っているうちに、
本当に良いものを見過ごしてしまいます。
何か楽しいことがあるんじゃないか、
もっと幸せがあるんじゃないか、
そうやって探しているうちに、
気づいたら一番良いものを見過ごし、
人生の最後を迎えてしまいます。
そうならないためには、
最初から目的を明確にしておくことです。
それは足るを知るということでもあります。
人生で手に入れたいものを明確にしないと、
たとえそれを手に入れていたとしても気づくことはありません。
この点を深く理解できると、
人生のセンスがものすごくよくなります。
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