問題解決のためにはまず「与えられた選択肢」を知ること

問題に悩んだ時は、まず自分自分自身に与えられた選択肢がどれだけあるのかを考えてみることが必要です。

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選択肢はそれほど多くない

私たちの元には人生相談の方もたくさん訪れます。
相談者さんは問題に悩み、
どうすれば良いのかの答えを探しに来ます。

しかし、意外と多くの場合、
問題はそれほど複雑ではなく、
答えは目の前にあることがあります。

例えば、仕事を辞めるかどうかで悩んでいるとします。

悩みの理由はこうです。

職場での人間関係が合わず、
辞めたいと思っているのですが、
仕事を辞めると、
生活が心配になりますし、
また、良い仕事が見つかるかどうかも心配です。

このような場合、選択肢はいくつかしかありません。

①生活(や、ある利益)のために我慢して今の職場に残る
②今の職場を辞めて新しい職を探す。

この二つしかありません。
そして、今の職場に耐えられるのなら、
耐えればいいし、
耐えられないのなら、
そもそも選択肢はありません。
新しい職を探す他ありません。

この場合、今の職場に残る苦痛を取るのか、
新しい職を探す苦痛を取るのか、
どちらかを選ぶしかありません。

それは、悩んでもしょうがないことです。
もしも、どちらも同じぐらいの苦痛であるならば、
条件の良い方を選ぶだけです。
そして、やがて他方の苦痛の方が大きくなったのなら、
その時に、選択肢を変えればいいのです。

ここに何も悩む余地はありません。

悩むべきは「どうするか」ではなく「どのようにするか」

この例のように、
仕事を辞めるか辞めないかで
悩んでいる人はたくさんいますが、
概ね問題解決へのプロセスは皆一緒です。

まずは、今その場に居続けることができるのか、
できないのかを考えます。
「今」居続けることができるのなら、
今のうちに「やがて」居続けることが
できなくなった時のために準備をします。

もし、今すでに
そこに居続けることができないと
感じているのなら、
次の問題を考えなければいけません。

それは、「どのようにするか」です。
つまり、どのように生活面を
保っていくかということです。

もし、金銭的に余裕がないのなら、
転職の合間に日数を開けないように
しなければなりません。
そのためには、今の職場に在職中に、
転職活動始めなければいけません。
そのために、有休を使ったり、
休みを取ったりして、
面接に行くなどを始めなければいけません。

もし金銭的に余裕があるのなら、
折を見て退職し、
職探しを始めれば良いでしょう。

良い仕事が見つかるかどうかという心配は不要

「良い仕事が見つかるかどうか」という心配は不要です。

仕事というのは、
その場にいる対人関係全ても含んで考えるべきことです。

もし、現在の職場が本当に苦しいのならば、
高確率で、次に行く職場の方が条件が良くなるはずですし、
もし、対人関係を含んだ全ての条件を考慮した現在の職場よりも
もっと悪い職場の方が多いのだとしたら、
その人はどこへ行っても上手くいかないはずです。
つまり、そのような場合その人は職場ではなく、
自分に問題があるのです。
(今がかなり最高の状態であるにも関わらず、
不満に満ち溢れているということです)

また、対人関係は合わなくても職場の待遇や条件が良くて、
辞めるのを思い切れないという人がいます。

しかし例えば、どんな仕事であれ、
待遇や条件がよい仕事というのは、
それ以下の仕事に比べて大変なはずです。

そう考えると、一見業務外に見える対人関係であっても、
それは、その待遇や条件を享受する条件(受け入れるべきこと)と
理解していくべきです。

もちろん、いくら待遇や条件が良くても、
その仕事の大変さに耐えられないようであれば
辞めるしかありません。

さらに言えば、そのような時には、
問題は「対人関係を改善させる」ということに
置き換わっています。
当初の悩みである「仕事を辞めるかどうか」という
ことではなくなっているので、
悩む必要はないと言えます。

一歩進んで「やり方」を考える

もし、あなたが、「それをするかしないか」で悩んでいるのだとしたら、単純にそれをするかしないかを悩まないで、「するならどうするのか(どうなるのか)」「しないならどうするのか(どうなるのか)」と、一歩踏み込んで考えてみてください。

例えば、仕事を辞めるか辞めないかで悩んでいるのなら、辞めないならどうするのかを考えます。対人関係で辛いなら、対人関係を克服する方法を考えるとか、ストレスの発散方法を考えるとか、いつ辞めても良いように出費を減らし貯蓄を始めるなどです。

また、辞めるというのなら、なにを整えなにを準備しなければいけないのかを考えていきます。

やるかやらないかを決めない(悩まない)こと!

これは、やるかやならないか(辞めるか辞めないか)自体で悩まないということです。悩むのなら、辞めるならどうすればよいか、辞めないのならどうすれば良いかという選択肢と手段を考えていくことが大切です。

それを考えた時、また目の前の選択肢は限定されていき、結局、答えは明らかになっていきます。

悩んでいるのではなく、やりたくないから足踏みしている

ここでは簡単な例しか挙げていませんが、
このように、私たちの悩みの中には
解決策が明らかなこともたくさんあります。

そうであるのに、私たちは悩み続けます。
それはなぜでしょうか。

それは結局のところ、
「めんどくさいからただ後回しにしている」のです。
そして、状況がもっと悪くなり、
やらざるを得なくなった時になって初めて、
それに取り組みます。
これは私たちの心の癖です。

アドラー心理学のアドラーはいいます

「わかっているけどできません」とは
単にやりたくないだけ

やる気がなくなったのではなく
やる気をなくすという
決断を自分でしているだけだ

変われないのではなく
変わらないという選択を
自分でしているだけだ

あなたが本気を出せば、どんなことでも乗り越えられる

もし、あなたが本気で取り組む覚悟をしたのなら、
目の前の問題はどんどん解決して、
現実は改善していくはずです。

もし、自分がなにかに悩んでいると思ったら、
自分自身がなにに悩んでいるのかをしっかりと考えて、
与えられた選択肢がいくつあるのかを確かめてみてください。

AかBかを選んでいくだけで、
悩みの迷路からは簡単に抜け出せるはずです。

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