ベルナール・パリッシーという陶工は1528年、カップに最高の光沢を持たせるための釉薬(うわぐすり)を見つけることを決意した。
何か月も何年もかかってさまざまな実験を試み、釉薬の原料を研究した。いくつもいくつも窯を作り、大量の薪を燃やし、膨大な薬品や陶器を無駄にして、膨大な時間を費やした。
しかし、やがて資金は底をつき始め、薪を買うこともできなくなった。
借金をして陶器や薪を買い、実験を続けるも成果が得られなかった。
彼は庭のフェンスの板を抜いて薪の代わりに火にくべ、家の家具までも薪の代わりに使った。
そして、最後に残った食器棚までもが解体され、窯へと投げ込まれた。
その時、大きな炎が上がってとうとう理想の釉薬を手に入れた。
アメリカのゴールドラッシュ時代にダーウィーという男がいた。
彼は金鉱脈を見つけるためにひたすら採掘を続けた。
しかし、金鉱脈は見つからず、最後にはすべてを諦め、
採掘設備の一切を安い金額で売り払い、
わずかなお金をもって故郷に帰っていった。
その後、その採掘設備を買い取った男は、
試しにと自分でも鉱山を掘ってみた。
その結果、ダーウィーが諦めたその場所からわずか91cm先から大量の金鉱脈が発見された。
私たちが一つのことを達成できない一番の理由は、
先が見えないことです。
もし、確実に成功することが決まっているなら、
私たちはきっと、どんな苦難も受け入れることができるはずです。
フランスの哲学者モンテスキューは、「成功とは、多くの場合、成功するまでの所要時間を知っているかどうかにかかっている」といっています。
成功は、誰もが諦める1メートル先にあるのだと知ってください。
勇気をもってやり抜く。
もし、この人生で時間が足りないなら、
来世にまで持ち越してやろうというような意志を持ってこそ成功は手に入ります。
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