社会全体の精神性

この時季になると、
コンクリートの上で
死んでいる虫を
たくさん見かけます。

ミミズ、カナブン、
トカゲ、セミ、

そういった虫たちが、
コンクリートの上で死んでいるのを見ると、
なんとなく悲しくなります。

虫だけに限らず、
植物などもそうですが、
本来はすべて土に戻り、
微生物が分解し、
また新しい命の養分として
役目を果たします。

しかし、
コンクリートの上で死んだ虫は、
そういった循環のサイクルから
放り出されます。

今の社会は大きく間違っています。

文明が発達し、
人類は成長したように見えますが、
本当はとても幼稚な精神しか
持ち合わせていないように感じます。

今の社会は、
「文明」というおもちゃを
与えられた子供が、
乱暴に遊び倒して、
すぐに壊してしまうような
状態だと思います。

人類は、文明という
大きな力を得たと過信して、
ただひたすら物を
「消費」する社会を作り上げました。

だけど本当は、
循環させる仕組みを
作らなければなりませんでした。

輪廻というのは宇宙の真理です。

経済だって滞れば不景気になるし、
川だって流れを止めれば
腐った水たまりになります。

人類は文明を、
地球レベルでの循環を
続けさせるためにこそ
使ってこなければならなかったと
思います。

人類という一個の集合意識が、
本当に成熟した精神を手に入れるには、
あと数万年かかるかもしれません。

だけど、個人レベルでは、
本気で心を磨いていけば、
数年でその精神性を手に入れることができます。

そのためにすべきことは、
まず、自分と他との境界線を
失くしていくことです。

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