瞑想の成長段階!瞑想の各ステップを知り効率よく瞑想の効果をアップ

今回は瞑想の全段階(ステップ)を説明していきます。瞑想の全段階を知ることで、自分が今なにを学んでいるのかが明確になり、効率よく瞑想の効果を上げていくことができます。

目次

瞑想の各段階

瞑想は6段階で構成されています。
以下、それぞれの段階を説明していきます。

第一段階 準備

瞑想の基本的な姿勢や知識を学ぶ段階

第一段階は瞑想についての基本的な知識を学ぶところから始まります。

具体的には

  • 「瞑想とはなにか」という知識を得る
  • 瞑想を始めるにあたっての覚悟や誓いをする
  • 瞑想の姿勢(座り方)を学ぶ
  • 瞑想時の呼吸の仕方を学ぶ
  • 身体の緊張の解き方を学ぶ
  • リラックス瞑想を学ぶ

というのが第一段階の内容になります。

この段階では身体と心を整えていきます。一般的にいわれる瞑想の良い効果というのは、8割がたこの段階の瞑想から生まれます。伝統的な瞑想では、その効果を最大にするために瞑想を始める前に心身を整えることを大切にします。そのため、本格的な瞑想に入る準備段階ではありますが、ここだけでも大きな効果を得ることができます。

心身の不調改善を目的に瞑想をされる方は、この段階で十分に効果を期待できます。

ちなみに、「ヨガ」そのものが本来は瞑想の準備にあたります。身体を整え、何時間でも座っていられる足腰の柔軟性を養うことがヨガの本来の目的です。

第二段階 集中

人間の能力の土台となる忍耐力と集中力を養う

第二段階から本格的な瞑想の技法に入っていきます。

一般的な瞑想で言えば、呼吸の数を数えるような瞑想がこの第二段階の「集中」に当てはまります。人間的な能力のほとんどがこの集中力の上に成り立っています。集中力を養うことで忍耐力を身につけ、人間的な成長の土台を築き上げていきます。

集中力は年齢と共に衰えていきます。また、使わないことによっても衰えてきます。集中力も筋力のようなものです。使わないと衰えてきてしまいます。ですが、訓練すればいくつからでも集中力を高めることができます。

集中力と忍耐力は密接にかかわりあっているので、集中力が低くなってくると忍耐力も低くなってしまいます。年齢を重ねて怒りっぽくなったり、「キレる中高年」が現れてくるのは集中力の低下に伴う忍耐力の低下からだと言えます。

そう考えると、人から尊敬される人間力というのもこの集中力から養われると言えるでしょう。

第三段階 観察

価値観を再構築し自分の世界を作り直す

第三段階は「観察」です。観察とは視覚的な観察だけに限りません。ここでの観察は視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、意識、という人間のあらゆる感覚を通して世界を観察していきます。また、観察は物質的なものだけではなく、感覚自体の観察や、心の観察、世界の観察というところまで及びます。

ここでの観察を通して価値観や自分自身を一から再考して、自分の世界を作り直していきます。

一般的なマインドフルネスというのはこの段階の一部だけを行います。また、ヴィパッサナー瞑想と呼ばれるものはこの第三段階の「観察」の技法を行うものです。一般的なほとんどの瞑想がここまでの段階です。

第一段階からここまでをしっかり取り組めば、心身の問題で解決しないものはないでしょう。

解するための最良の手段は、自然の中にある無限の作品をじっくりと観賞することだ。凡庸な人間は、注意散漫に眺め、聴くとはなしに聴く。感じることなくただ触れ、味わうことなくただ食べ、身体を意識することなく動く。香りに気づくことなく呼吸し、考えずに歩いている。

レオナルド・ダ・ビンチ

感覚に意識的でありながら観察したら今まで見えなかった世界が見えてくるはずです。

それは「霊的な世界」と言えるほどの素晴らしい世界です。

第四段階 想像

人生を創造する力を養い目標達成の能力を獲得する

この段階ではイメージを使った瞑想を行っていきます。イメージトレーニングにも近い瞑想となります。イメージトレーニングとの違いは、これまでの瞑想的な段階を踏まえ、よりそのイメージを鮮明かつ現実に近づけていくということです。

イメージトレーニングの効果についてはまた別の機会に書きますが、イメージの力は人間の潜在能力を開花させる強力な力です。イメージ力を上手く扱えるようになると、人生が思うとおりに運んでいくようになります。この想像法を通して、現実の問題解決ができるようになってきます。

世界中のあらゆる自己啓発本を読んでみて頂ければわかると思いますが、自分を変え、人生を変えるための教えの中には必ず「想像力」の力が解かれています。ナポレオンヒルの「思考は現実化する」という有名な本はその代表です。また、引き寄せ関連の本も全て結局はこの「想像力」に依ります。

また、スピリチュアル的な世界はほぼ100%がこの段階に位置します。ただ、最近のスピリチュアルは、段階を一切踏まないでこの「想像」だけにフォーカスしているものが多いので気をつけていきたいものです。想像力はこれまでの段階、「準備」「集中」「観察」という土台があって初めて本当の力を発揮します。

世界中には様々な瞑想がありますが、結局のところはすべて「集中」「観察」「想像」のどれかに属します。

第五段階 専心

目の前のことに専心没頭し一心に自分の道を進む

瞑想の技術的な段階というのは第四段階までとなります。ここからは瞑想的な生き方の段階になります。瞑想とは「特定の目的のために行う脳内訓練」です。つまり、問題解決のために行うのが瞑想です。瞑想で能力を高め自己成長したら、後は目の前のことに専念して取り組んでいかなければなりません。

人生は「光陰矢の如し」と言われることもあります。一つ進むべき道を決めたら、後はあれこれと迷わずに進んでいかなければなりません。

瞑想を通して自分の天分を知り、天分に生きる覚悟を持ち、障害となる問題を取り除いたのなら、後は目の前のことに専心没頭し進んでいくことが大切になります。

よく瞑想では「行住坐臥」(ぎょうじゅうざが)と言う言葉を聞きます。これは、歩くのも座るのも寝るのも全てという意味なのですが、最終的には、生活の全ての行動が瞑想的にならなければなりません。

目の前の一つ一つの行動、一つ一つの目的に専心できるようになると、瞑想は訓練から生き方に変わっていきます。

第六段階 善行

善いことをし悪いことをしない人格の完成を目指す

諸悪莫作 衆善奉行(しょあくまくさ しゅぜんぶぎょう)という言葉があります。これは「諸々の良いことをなし、悪いことをしない」という意味です。

これには逸話があります。

昔中国に白楽天という修行者がいました。

白楽天はある時、力のある高名な師匠がいると聞き、

その人の元へ出向きました。

そしてその人に会い、

「この世の中の真理とは何でしょうか。私にどうぞ教えてください」

といって教えを乞いました。

師匠は答えました。

「良いことをして、悪いことをしないことだ」

白楽天は高名な師匠だから特別な教えが聞けるだろうと期待していました。

そこへ、だれでもが知っているようなことを言われたので思わず言い返しました。

「そんなことなら3つの子供でも知っています」

師匠はさらにそれに答えて言います。

「3つの子供でも知っているが、80歳になっても実践することは難しい」

その答えを聞き、白楽天も気づくところがあり、

深くお辞儀をして帰っていったと言います。

本当に大切な人生の真理は結局「良いことをして悪いことをしない」というところに行きつきます。

大切なことは
良い事をして悪い事をしない
これだけです。

それぞれの段階の中にある7つの要素

そして、第一段階から第六段階までそれぞれの段階の中で、下の7つのことを行っていきます。

A:準備
B:集中法
C:呼吸法
D:観察法
E:イメージ法
F:アファメーション
G:アウトプット

例えば、「第二段階集中」の中でも、C:呼吸法を使って集中を学ぶこともあれば、E:イメージ法を使って学んでいくこともあります。

また、「第一段階準備」の中でもB:集中法を使うこともありますし、F:アファメーションを行うこともあります。

次回はこれらの要素について具体的に説明していきます。

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