ヨガには「ムドラー」といって、
手にもたくさんのポーズがあり、
その一つ一つにそれぞれの効果があるとされます。
手にもたくさんのツボがあることを思えば、
特定の形を作ってツボを刺激して、
身体に影響を与えることもできる
のではないでしょうか。
瞑想とムドラーを合わせて行うことは
とても効果的ではありますが、
基本的には、楽な位置に手を置けばよいです。
手の位置にうるさいのは、
曹洞宗や臨済宗といった禅宗です。
坐禅をするときには、
ぜひこだわってもらいたいのですが、
日常の瞑想では、
まずは楽な手の位置で行ってください。
ちなみに、瞑想と坐禅の違いはなにか。
坐禅は瞑想の究極の形です。
瞑想は人間の能力を底上げするスキルです。
坐禅はスキルではありません。
在り方です。
その辺はまた詳しく書いていきます。
それでは、
手の組み方のおすすめの方法を
いくつかご紹介します。
その①
まずは、一番簡単な方法です。
手のひらを上にして、
ヒザの上に置きます。
ヨガから瞑想を学んでいる人は
この手の位置が多い気がします。
その②
親指と人差し指でわっかを作り、
「その①」と同じようにヒザの上に置きます。
その③
これは曹洞宗で使われる手の組み方です。
指を重ねて、親指を合わせて、
写真のようにわっかを作ります。
組み合わせる手は、
右が下でも、左が下でも構いません。
ただ、組んで上になった足と逆の手を下にして組むと
安定する人が多いので、参考にしてください。
私の場合は、左足より右足が上になっているので、
左手が右手の下になっています。
※厳密にいうと、曹洞宗では右手のひらを下にします。
また、真言宗で行われる阿字観などでもこの手の形を用いますが、
その際は左手のひらが下になります。
この組み方は、組んだ手を足の裏に乗せるので、
安楽座などの足の組み方の場合には、
ちょっと辛いかもしれません。
結跏趺坐や半跏趺坐の場合に用いてみてください。
その④
これは臨済宗で用いられる組み方です。
まず、左手の親指を右手で握ります。
そして、左手の残りの指で右手を包みます。
そのまま、足の上に置きます。
この方法も、足の上に置くため、
結跏趺坐や半跏趺坐で用いるのが
楽かもしれませんね。
基本的に、手の位置は
自分の楽な位置でいいのですが
不安定な場所に置くと、
姿勢が崩れる原因になります。
しっかりと背骨をたて、
不安定にならない場所に手を置いてくださいね。
また、呼吸法などを併用して瞑想を行う場合には、
手の位置をお腹の前に置くと圧迫感があり、
集中の邪魔になることもあります。
その際にはやはり、膝の上に置くのが楽かもしれませんね。
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